11月5日にエコノミックニュースで掲載された記事は、日本酒業界に大きな波紋を投げ込みました。

それは衝撃的な内容だというわけではなく、現実と即していない、いったいどこで取材をしたのかわからない、事実では無いことだらけのニュースだからです。下記のURLはそれがYahoo!に転載されたものになります。


※11月6日11時頃に削除されたようです

いったいどこが事実と異なるのか。ひとつひとつ検証していきましょう。

北米向けでは、すでに大手の酒造会社が輸出したり、カリフォルニア米を使って現地生産したりしている。しかし、これらはいずれもひどく薬臭い。理由は、防腐剤が大量に入っているため。防腐剤が必要なのは、輸送と小売の両方にその原因がある。

記事全体の根幹を為しているこの部分がすでに事実ではありません。日本酒の防腐剤にはその昔、サリチル酸というビールなどでも用いられていたものが使われていた時代がありました。ですが、毒性が指摘されたため、昭和44年に使用が禁じられ、業界全体で全廃を達成しています。なので現在「日本酒」と名乗るお酒で防腐剤を使っているものはひとつもありません。

続きはAll About News Digにて(直リンク)

しかしいったいこの「ある酒造会社の役員」って誰なんでしょうか。少なくとも本当に日本酒を造っている会社の人だったら防腐剤を入れるなんて発想にはならないと思うのですが。あ、これは記者の方が結論ありきででっちあげたのでなく、お話を聞いて記事を作成したと考えた場合の話です。

あまり考えたくはないのですが、世界中でいわゆる日本人以外の人による「偽日本食」みたいなのが横行しているように「偽日本酒」も横行しているのでしょうか。そして、その偽日本酒会社の役員だったとしたら……とか考えちゃいます。ちょっと偽日本酒について調べてみるべきなのかもしれません。こんなニュースもありましたよねー

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130926-00000018-rcdc-cn